国指定史跡 長柄桜山古墳群 〜現存する遺構では県内最大級の前方後円墳2基〜

最近まで存在がまったく知られていなかった『長柄桜山古墳群』。1999年に地元の考古学愛好家 東家洋之助氏が携帯電話の中継所建設に伐採整地された山頂で埴輪の破片を発見したことから古墳であることが明らかになった。

 古墳が造営されたのは4世紀中頃から後半と推定 (約1600年前、古墳時代前期)。ほぼ完全な形で残っている極めて重要な遺跡で、神奈川県内では最大級の規模になる。第1号墳は長さ約90m、後円部直径51m、高さ7.21mで古墳の上に円筒形の壷形の埴輪が立てられていた。その西500mの所にある第2号墳は長さ約88m、後円部直径54m、高さ7.3m。

 南関東の前期古墳では珍しい葺石(ふきいし・装飾や補強のため斜面に貼りつける石)があるのが特徴。2基とも逗子市と葉山町の境界線上に位置し、自然の山を削って成形した上に盛り土をして築いたものと考えられている。東京湾や房総半島、直下には逗子の入り江を望める第1号墳。第2号墳からは相模湾に浮かぶ江ノ島をはじめ大山、富士山が見渡せる。

1600年前の古代へロマンを馳せながら探訪ができる『長柄桜山古墳群』。これからのベストシーズンに訪れてみてはいかがだろう。(H.I)

長柄桜山古墳群

逗子市桜山7丁目
JR逗子駅よりバス「葉桜」行き、“葉桜”下車徒歩10分
→ 第1号墳へ → 西へ500m → 第2号墳へ →
さらに西へ進む → 蘆花記念公園(逗子市郷土資料館)

青山 義雄(1894-1996)〜マティスに称賛された横須賀生まれの洋画家〜

海軍省書記官の父を持ち横須賀で生まれて8歳まで横須賀で育った洋画家『青山義雄』。

早くから画家を志して27歳でフランスに渡り、当初は八百屋からもらったクズ野菜でスープを作るような苦しい暮しを送っていたが、その秋サロン・ドートンヌで初入選。翌年にも大作“二人の男”で入選し、名が知られ始めた矢先で結核を発病。

しかし療養のために移住した南仏の明るい光が青山に鮮烈な色遣いを開花させ、後に“色彩の魔術師”と称されるきっかけとなった。特に独特の青は“青山ブルー”と呼ばれる。翌年偉大な画家アンリ・マティスの目にとまり「この男は色彩を持っている」と称賛され、マティスが亡くなるまで二人の親交は続いた。パリを中心に叙情的な作風で注目され80歳を過ぎても制作意欲に燃える青山だったが、1986年(92歳)体力の衰えを自覚して帰国。茅ヶ崎で102歳まで絵画一筋の人生を送った。

 横須賀美術館では“青山義雄展 きらめく航路をたどる”を開催中(4/15)。故郷横須賀が題材の“浦賀水道”シリーズなど没後20余年を経てもきらめきを放つ絵画が堪能できる。興味のある方は終了間近につきお急ぎを!(H.I)

横須賀美術館

横須賀市鴨居4-1
TEL 046-845-1211
開館時間 10:00〜18:00
休館日 月曜日
観覧料 一般900円、高大生・65歳以上700円、 中学生以下無料http://www.yokosuka-moa.jp

 

大岡川桜プロムナード〜県内1位の人気のお花見スポット〜

お花見スポットのアクセス数で選ばれる‘2017年お花見人気ランキング’で全国5位、神奈川県内では堂々の1位に輝いた『大岡川桜プロムナード』。

京急の車窓からも薄桃色にたなびく約600本の桜並木が楽しめる大岡川だが、かつては桜ではなく小田原北条家が奨励した梅林が点在していたのをご存知だろうか。流域周辺には岡村梅林や笹下城址など複数の梅林があり、特に江戸時代初期に有名だった杉田梅林には京都の西本願寺十三世良如と関白九条幸家が遊覧し、明治天皇の御幸もあったほどの賑わいだった。資料によると現在の桜並木は明治後期に植えられたが太平洋戦争時に燃料として伐採。その後昔からの桜を残しながら新たな桜を植えるなど、昭和55年から平成3年にかけて大整備が行われ現在の見事な桜並木ができ上がった。

毎年恒例の“大岡川桜まつり”も今年で26回目を迎え、川沿いには屋台が軒を連ね、川から桜や花筏を堪能できる“ボートイベント”や“七橋スタンプラリー”、“夜桜上映会”と楽しい催しがいっぱい。詳細はHP等でご確認の上、今年のお花見は『大岡川プロムナード』で!(H.I)

第26回大岡川桜まつり
4月7日(土)・4月8日(日)
ボンボリ点灯 3月24日(土)~4月15日(日)17:00~24:00
http://river-sakura.com